”たばこ”、その功罪。
やっとこさ椅子に座れた気がする・・・・
朝8時からOnCall。はい、今日から経皮的心肺補助の開始ぃ〜!!すなわちPCPS(最近医療ドラマとかで出てくれあれです)導入と相成りました。
という事は、本日から隔日当直でありんす。13日に予定していたツーはこれにておじゃん・・・(つむさん、ごめんよ〜・・・涙)
弁護士や医療業界には”守秘義務”ってものがあるので、あまり詳しく書けませんが今PCPSを使用している患者さん、若いです。僕とほぼ同じ年齢。
心筋梗塞などで心臓の機能が破綻すると使用せざるを得なくなるPCPS。なのにその若さで心筋梗塞?んな事あるん???と思われるでしょう。
答えは・・・・たばこです。
僕自身、数年前にタバコを止めたんですが(・・・たぶん・・・なんちって)、正直吸う方の気持ちは理解できるつもりです。
理解できるのですが・・・・やはり身体には悪いですよ。
この患者さんの心臓栄養血管である冠状動脈の造影映像をみましたが、明らかに細くなり、詰まってました。
「今の医療で、その詰まった血管なんてすぐに再生できるんやろ〜」と思われてるあなた。
はい、正解です。血管内に風船やステントという網目状の金属を使用したりして血管をほぼ元通りに出来ます。それでも出来ない場合は心臓手術です。心臓手術も今では確立した術式なんで、ほぼ安全です。
血管は再生できますよ、血管は。
ただ問題は・・・
今まで心臓に栄養を送っていた血管が一時的に途絶えるわけです。
はい、ここがとても重要。
そうです、栄養不足になった心臓が一気に破綻するんです。
仮に心臓がギリギリ持ちこたえても・・・
心臓がへばってる間、脳血流が少なくなり結果、脳死となります。
あらゆる血管はほぼ元通りに治せても、他の色んな臓器や箇所に障害が残る可能性があります。
タバコは確かに美味いですが、ほどほどが一番ですよん〜!!
(でもバイクにタバコ・・・・最高の相性なんよな〜・・・・なんて)
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