透析液のナトリウム濃度を上げてみる。

血液浄化に用いる透析液にはナトリウム濃度140mEq/lに調整されている。これは健常者では135~147mEq/lが正常値とされており、腎不全を患った患者さんに限ってはカリウム値などが高値になる事があってもナトリウム値はそれほど変化しない。人間の体では”ナトリウム(塩)”の変化はあまり起こらない様になっている。
しかし極度の脱水などは例外で、血液中の水分が濃くなれば自ずと血液中の電解質も高くなる。
 
患者さんの血中Naが160mEq/lである場合に血液浄化を行うとどうなるか。

答えは簡単で血液中のNaは140mEq/lに到達する(どれぐらい時間がかかるかは別問題である)。
ここで注意しなければならないのは、安易にナトリウム濃度下げることは逆に身体に(特に脳)に影響を及ぼしてしまう可能性が極めて高い。

そこで透析液に補正用Naを追加し160mEq/lとした上で徐々に透析液のナトリウム濃度を下げていく方法がとられる。

では実際に見てみましょう。




これが透析液(サブパック)。Naは140mEq/lと明記してあります。このサブパックに添加するのがこれ。




「塩化Na補正用」20mlのアンプル。ここで注意すべきは”2.5mEq/ml”であること。


サブパックは2000ml(正確には2020ml)のパックであるので、この中に40mEqのナトリウムを入れたらOK.
という事は、40を2.5で割ったら16ですので、16ml入れたらOK!!っていう事ねwww

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Important thing, it is family・・・ (明鏡止水の心境を求めて)

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