フィリップスモニター 一口メモ

フィリップスモニターで5点リードによる12誘導表示(疑似)をEASIという。

その際モニター側の設定でEASIにする必要がある(正確にはEASIに設定する事で12誘導表示が可能となる)。

これによりフィリップスモニターで5リードによる簡易12誘導心電図が得られる。

ただ注意すべき事は5点電極の貼り方だ。

以下に示してみる。




上図は通常の5点誘導。

5点誘導では、標準の四肢誘導と同じ関係で、I、II、III、aVR、aVL、aVFの波形が得られる。

白の電極を任意の胸部誘導部位に貼付することで、1つの胸部誘導波形のモニタリングが可能となる。

胸部誘導部位の選択としては不整脈の場合V1を選び、心筋虚血の判定が目的の場合は、V5ないしV6が良い。

簡単に言うと12誘導ではなく7誘導しか測定できない。




続いてEASIの貼り方はこうだ。



黄色(LA): 胸骨上縁
白色(V): 第五肋間胸骨下縁
赤色(RA): 白電極と同じ高さで 右腋窩中線上
緑色(LL): 白電極と同じ高さで左腋窩中線上
黒色    :任意の位置(アース)
電極の位置は、通常の5点誘導の位置とは異なる。




ここでさらにややこしいのが、一般的な5点誘導でかつフィリップスモニター側でEASI設定してみると、

12誘導の測定が出来てしまう。

ただし、この方法は規格外なので間違いである。その比較をしてみると・・・・・



フィリップスモニター(EASI設定ではない)で通常の5点誘導を行った心電図波形。

フィリップスモニター(EASI設定)でEASI5点誘導を行った心電図波形。




T波が陰転してしまってるのがわかりますね(赤丸)。






ややこしやぁ~・・・・www

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Important thing, it is family・・・ (明鏡止水の心境を求めて)

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